ラーメン康新


梅もとさんのブラックホールに失敗して、自信喪失のほしの。
つぎはやさしめのところにチャレンジしましょ、と思ったの。
で、いろいろ検討した結果、ラーメン康新さんにいこう、と決定。
5人前で制限時間は30分。
これからいけそうでしょ?

新代田までちゃっぴー号をいつものようにコキコキ。
大野社長は、新代田にいける、とゴキゲン。
「新代田で高校教師2のロケをやってるから、
 もしかしたら上戸彩に会えるかも♪」ですって。
このひとは、なに考えてんのかしら。

で、新代田につきました。
康新さんは、駅のすぐそばにありました。
店にはいると、不動産屋さんみたいなひとが厨房内を物色中。
「どうしたのかしら? 改装でもするのかしら?
 いまきておいてよかったー」ってちょっと思ったり。

「5人前にチャレンジしたいんですけど」
ここは、2種類のチャレンジセットがあって、
5人前で成功すると5000円コースと、
8人前で成功すると30000円コースがあるの。
このまえの敗戦でちょっと弱気なほしのは、
当然のように5人前コースをオーダー。
大野社長は8人前をやってほしそうだったけど、
こんなひとの言うことを聞いていたら、
胃袋がいくつあってもたりないわよ。

おばちゃんに、チャレンジだったらこっちに移って
といわれて移動した席は、なんとトイレのドアの前。
なーんか、やなかんじ。
厨房では中国人みたいなおにいちゃんがラーメンをゆでてて
あとは、スーツをきて書類をもった不動産屋さんがウロウロ。

どーんとラーメンがでてきました。
丼の大きさは、三珍さんとおなじくらい。
「まあ、これなら余裕ね」と食べ始めたんだけど、
この麺がのびのびにのびてるのよ。
でてきた直後だっていうのに、スープをぜんぶ吸って、
もう、丼のなかには麺しか入っていないのね。
ほしの、スープのないラーメンって、はじめてよ。

ずるずる。
ずるずる。
ずるずる。
まずっ。

麺のまわりに、小麦粉の膜みたいなものができてるわよ。
低温のお湯でだらだらゆでてるからこんなことになるのよ。
あの中国人、ラーメンのゆで方を知らないんじゃないかしら?
それとも、ガス代をケチって弱火でコトコトゆでてるのかしら?
これだったら、わたしがつくったほうがおいしいわよ。

ずるずる。
ずるずる。
まずっ。

10分経過の時点で、やっと半分くらい。
これから、ますますのびて、ますます味が落ちるのよね。

ずるずる。
まずっ。

15分経過。 「社長! こんなまずいもの、もう食えません。
 ギブアップします!!」
そしたら社長はこう言ったわ。
「おまえはこんなまずいものに3000円も払うのか?」
それもそうね。こんなものに3000円も払うくらいなら、
どぶに捨てたほうがよほどましね。

ずるっ。
まず。

この店、さっさと商売替えすべきね。
こんなものをラーメンなんて言ってたら、
ほかのラーメンにすごーく失礼よ。
っていうか、あの不動産屋がきてるのは、
ラーメン屋をやめて、店をうってビルでも建てるから?
だったらそのほうがいいわ。

ずるっ。
まず。

20分経過。
おばちゃんが丼をのぞきこんで言いました。
「とんこつスープはたべにくいでしょ?
 醤油味のスープなら食べやすいんだけどね」

なに?

おい、ばばあ!
とんこつスープだと?
その、とんこつスープとやらはどこにあるんだよ。
スープがあったら、もっとらくに食えてるさ。
そのスープがないから、こうして苦労してるんじゃねーか!

ばばあのその一言で、戦意がわいてきました。
味のことは考えずに、ただひたすら胃につめこみます。
ばばあへの敵意が、わたしを駆り立てます。

ずるっ、ずるっ、ずるっ。
まずっ。
ずるっ、ずるっ、ずるっ。
まずっ。
ずるっ、ずるっ、ずるっ。
まずっ。

28分、麺がなくなりました。
ふつうのラーメンチャレンジなら、
麺がなくなったあと、スープを飲まなくちゃいけませんが、
ここのラーメンもどきには、スープなんて、ありません。
この時点でフィニッシュ! ということになります。
なんか、達成感もなく、おわってしまいました。

賞金の5000円をもらいましたが、
財布のなかに入れておくのもいやだったので、
渋谷に行ってCDを買ってつかいきりました。

けっ。

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