インドのとなり


ほしのには東北地方のとある県に、高校生のいとこがいるの。
そのいとこがね、ほしののところに遊びにきたときに、
ほしのが大食いをしているところが見たいって言いだすのよ。
「ええー?」ってかんじよね。
その日は、ほしの、すごい鬱状態だったから、
あんまり(っていうかぜんぜん)食欲もなくってさ。
でも、わざわざ新幹線で3時間もかかるところから
遊びにきてくれたわけじゃない?
「さいきん、心身ともに調子がわるいから、
 ちゃんとしたパフォーマンスはできないけど、いい?」
って了解をとった上で、板橋までいきました。
いったのは、「インドのとなり」っていうカレー屋さん。
量は、ココイチといっしょだから、ぜんぜん問題なんだけど、
精神状態もよくないし、前日には深酒もしてるし、自信ないのよ。

店は商店街のなかにあって、暗くてしっとりした雰囲気。
ギラギラした装飾もないし、チェーン店には見えないわね。
「大食いします」と店のおねーちゃんにオーダーすると、
おねーちゃんは、まだ慣れていないみたいで、
「しばらくお待ちください」って厨房でガサゴソはじめたの。
そうねえ、10分くらい待たされたかしら?
(もしかして、ほしのの精神状態がおかしかったから、
 実際以上に長く感じただけかもしれないけど)
「カレーなんて盛りつけるだけじゃーん」とイライラしてたら、
やっとカレーが登場しました。

ここのカレーの盛りつけ方はおもしろいのよ。
文章で説明するのはむずかしいから、
ほかの大食いサイトの写真で確認してほしいんだけど、
まず、ごはん1300グラムを巨大ドーナツ状に盛るの。
で、そのドーナツのなかにカレーのルーを入れるの。
わかる?
(ほしの、デジカメをもってないんだ。ごめんね)

ドーナツをへたに崩すとルーがあふれだして失格になるから、
上手に、平均的にたべなくちゃいけないの。
それが成功のコツね。

よーいドン! でたべはじめたけど、
やっぱり、回転数が上がらないのね。
でも、ちょっとづつ着実にたべていったの。
まあ、量はたいしたことないから、14分でたべきったわ。
ほんとは10分は切りたいところだったんだけど、
きょうのコンディションを考えたら、しかたないわね。

そのあと、いとこと目黒寄生虫館にいったわ。
大食いのあとにサナダムシを見るってのも、
なかなかオツなものよ。


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